特殊詐欺対策について

特殊詐欺対策について

昨年の東京都における振り込め詐欺や架空請求詐欺など、いわゆる特殊詐欺の被害件数は2,032件で、被害総額は約61億6,000万円でした。


ことしは既に10月末の時点で、被害件数は2,770件、被害総額は約61億9,000万円と、前年比で、被害件数は1,214件多く、被害総額も約14億円多い状況となっています。


中野区においても、ことし10月末時点において、被害総額は前年比で減少したものの、被害件数は64件と前年比で18件多い件数となっています。


 年々増加する特殊詐欺被害への対策として、区は今年度、自動通話録音機を100台購入し、区民への貸与を行いました。


自動通話録音機を設置された方々については現在まで被害がないと聞いていますが、区は同事業をどのように評価しているでしょうか。


 私が調べたところ、区独自で自動通話録音機貸出事業を実施している区は、23区中、当区も含め16区であり、その中で65歳以上の人口に比した貸出台数は、下から3番目の14位となっています。


貸出台数をふやすべきです。
上位の区と同程度の比率とすべきと考えますが、いかがでしょうか。


 警視庁では、以前より特殊詐欺対策として留守番電話機能の活用を推奨してきました。


これは、常に留守番電話にしておき、相手を確認してから通話を行うというものです。


留守番電話機能の活用については、平成25年第3回定例会において、我が会派の小林ぜんいち議員の質問に対して、区は、留守番電話機能を利用してかけ直しをする対策なども有効な防止手段と認識しており、広報に努めるとの答弁でした。


留守番電話機能の活用について、区はどのような取り組みを行ってきたのでしょうか。


 警視庁が推奨している留守番電話機能の活用による特殊詐欺対策を区としても推進していくべきではないでしょうか。

 

質問の回答

特殊詐欺対策について

自動通話録音機の貸与事業についてであります。


中野区内の特殊詐欺被害件数は10月末で64件、被害総額7,500万円と、依然として深刻な状況にあることを承知しております。


現在、被害防止対策の一環として、都の補助を活用し、自動通話録音機の貸与事業を行っているところであります。


今後は、この自動通話録音機の貸与事業とあわせて、一般家庭用の留守番電話機能の電話機も普及しておりますので、それらの活用なども奨励をしていきたいと思っております。


 この留守番電話機能の普及についてですが、これまで区のホームページや警察との連携による防犯パトロールやキャンペーンにおいて、留守番電話機能の効果的な活用を広報してまいりました。


近年、特殊詐欺の手口は多種多様であり、警察も被害防止活動に重点を置いていると聞いております。


区も警察と連携した被害防止活動を行い、留守番電話機能を活用した被害防止を、ホームページや区報、青色灯パトロールカーで呼びかけるなど、効果的な対策を行っていきたいと考えております。