平成28年 第1回 定例会 一般質問 ⑧

○日野委員 身近な地域において子育て支援事業が行われるということは、子育て世代にとっても、地域の活性化としても大事な事業になると思いますので、まだ具体的に決まっていない部分もあると思いますが、ぜひとも丁寧に進めていただきたいと思います。
 これはこれとしまして、一方で、児童館廃止後、これまで児童館で行ってきた子育て支援事業というのはどうしていくのかということが問題だと思います。
現在、児童館では、乳幼児親子向けの事業として、乳幼児が体を動かしたり、10人、20人規模での親子交流の支援事業を行うなど、児童館のスペースを活用して乳幼児親子が楽しく利用できる事業がさまざま行われています。
仲間づくりや交流も大きな目的ですが、乳幼児が安心して伸び伸び遊べる場所というのは貴重であると思います。
 そこで、伺いますが、今年度現在までと、昨年度1年間の南の地域に限ってなんですが、南中野児童館とみなみ児童館における乳幼児親子の利用者は延べ何人でしょうか。


○相澤南部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 子育てひろばの乳幼児親子の利用実績でございますが、南中野児童館、またみなみ児童館、合わせまして今年度、1月末現在でございますが、延べ利用者1万9,606人でございます。
また、前年度は2万1,254人でございます。
また、子育て仲間づくり支援事業、これは親子の交流の支援事業でございますが、その利用実績につきましては、今年度1月末現在で、延べ利用者7,634名、前年度は7,211名でございます。


○日野委員 年間2万人ぐらい利用されているということです。
子育てひろばというのは、乳幼児親子が交流し、相談を受けることができる場であり、さらに商店街の空き店舗を活用することで産業振興にもつながる事業であると思います。
児童館には児童館の役割があり、これまで利用していた乳幼児親子の数を見ても明らかなように、児童館での子育て支援事業を商店街での子育て支援事業やすこやかでの子育てひろばに置きかえるということではないと思います。
これは先ほどの答弁の数を見ても明らかだと思います。
 例えば、今後学校再編により、統合新校により、キッズ・プラザが新たにできます。
この新しいキッズ・プラザを小学生が使わない時間帯に乳幼児親子が使えるようにすることはできないのでしょうか。
新たに建設される施設ですので、校舎の入り口とキッズの入り口を分けることで、セキュリティ面での考慮もできると思うのですが、これについてはいかがでしょうか。


○田中北部すこやか福祉センター副参事(地域子ども施設調整担当) キッズ・プラザにつきましては、小学生の居場所という性質がございますので、午前中の限られた時間に開放ということになります。
また夏休み等の学校のお休みの期間には利用できないなど、必ずしも乳幼児親子のニーズにこたえていくのは難しいというふうに考えてございます。


○日野委員 それでは、現在建設中の南部すこやか福祉センターについてちょっと伺います。
 ここには屋外の多目的スペースも開設されます。
隣接する特養の入居者も利用されるというお話を伺っていますが、乳幼児親子にとっても安全なスペースであると思います。
子育てひろばの際に屋外での事業を行うなど、子育て支援にもここを活用すべきだと思いますが、こちらについてはいかがでしょうか。


○相澤南部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 屋外に設けます多目的スペースにつきましては、乳幼児親子も安心して使えるように配慮された広場になってございます。
芝生広場の芝生のスペースもございますし、日当たりもよいので、子育て支援にもさまざまな工夫をして活用していきたいと、そのように考えてございます。


○日野委員 ぜひ有効に活用していただきたいというふうに思います。
 乳幼児親子の居場所を確保する上で、現状考えられる課題は二つ大きくあると思います。
一つは、これまで行ってきた子育て支援事業を行うためのスペースが必要であるということ、先ほどキッズ・プラザはちょっと使えないということでしたけども、もう一つは、乳幼児親子が歩いていける身近な場所であるということだと思います。
仮に現在の児童館を乳幼児親子が使えないとすると、南の地域においては、南部すこやか福祉センターまで、遠いところでは2キロほどの距離になってしまいます。
 一方で、区は、地域のネットワーク強化と子育て支援の仕組みづくりとはどのような仕組みを考えているのでしょうか。
また、その活動の場はどのような場所を考えているのでしょうか。
 例えば、現在児童館を利用して乳幼児親子支援活動助成金で補助を受けている団体は、今後どういった場所で活動していくことになるのでしょうか、伺います。


○田中北部すこやか福祉センター副参事(地域子ども施設調整担当) 子育てひろばにつきましては、さまざまな場所、さまざまな施設を活用しながら、また多様な事業の展開を図って、子育て支援活動の場としていきたいというふうに考えているところでございます。
 それから、地域のネットワークなど、これまで児童館が果たしてきた役割につきましては、すこやか福祉センターの職員が中心となって担っていきたいと考えてございます。


○日野委員 こうした問題を考えると、現状の児童館施設において、乳幼児親子が利用できるようにすることが地域で子育てをする親子にとって最もよい方法だと思います。
いかがでしょうか、伺います。


○田中北部すこやか福祉センター副参事(地域子ども施設調整担当) 児童館の跡地利用につきましては、今後の行政需要を十分に踏まえまして、有効な活用の仕方を検討してまいりたいと思います。


○日野委員 さまざまな地域でも声が上がっておりますので、それをしっかりと聞いていただきたいというふうに思います。
妊娠・出産・子育てトータルケア事業をはじめ、区はこれまで子育て世帯を支援する新たな施策に取り組んできました。
また、同時に、今まで区民に必要とされてきたものや効果を上げてきたものについては、しっかりと評価をしていただき、区の資産を活用して、さらによい施策を行っていくべきだと考えます。
今後、区民がより安心して子育てを行える環境を区が整えていただくことをお願いして、以上で私の全ての質問を終わります。