平成28年 第1回 定例会 一般質問 ①

○日野委員 おはようございます。
平成28年第1回定例会予算特別委員会において、公明党議員団の立場で総括質疑を行います。


 質問は、通告どおり、1、平成28年度予算(案)について、2、弥生町のまちづくりについて、3、子どもの読書推進について、4、情報セキュリティ対策について、5、学校再編と跡地活用について、6、南部地域での乳幼児親子の居場所について伺っていきます。7のその他はありません。


 既に他の委員が質問した内容と若干重なる部分がありますが、改めて質問させていただきます。
御了承を願います。


 初めての予算審議であり、また初めての総括質疑ですので、理事者の皆様には、どうか大きな声でわかりやすい答弁をお願いいたします。


 それでは、初めに、平成28年度予算案について伺います。


 予算関係の資料を読んでいく中で、起債と基金についてわからないことがあり、調べてみました。
そこで、今回は、平成28年度予算と財政運営の考え方の中から、起債と基金について勉強したことの確認も兼ねて伺っていきますので、よろしくお願いいたします。

 財政運営の考え方、59ページ、行財政運営の基本方針に、起債や基金の活用について示されています。
まず、平成28年度予算の中での起債について伺います。


 行財政運営の基本方針の中で、起債の活用については、「原則として後年度にわたる世代間の負担を公平にする観点から公共施設の建設整備・除却、防災基盤の整備及び公共用地の取得に限定します」とあります。
平成28年度予算での特別区債発行については、一般会計については、予算説明書48ページに六つの事業が示されていますが、行財政運営の基本方針どおりの活用と考えてよろしいでしょうか。


○黒田政策室副参事(予算担当) 基本方針どおりの活用をしております。


○日野委員 用地特別会計では、平成28年度予算説明書補助資料の282ページに、特別区債17億5,500万円と示されていますが、この内容を教えてください。


○黒田政策室副参事(予算担当) 用地特別会計の歳入予算、17億5,500万円の御質問でございますが、これは平和の森公園の拡張用地購入のために、本事業に先立って公共用地先行事業取得債により財源を確保する起債となっております。


○日野委員 起債の活用についての初めに、「原則として」とありますが、この原則以外の例外はどのようなものが考えられるのでしょうか。
地方財政法第5条の中から、中野区に該当するもので例外的に活用が考えられるものを教えてください。


○黒田政策室副参事(予算担当) 地方財政法第5条では、地方債をもってその財源とすることができる事業として、第1号から第5号まで定められております。
そのうち、中野区に該当するもので例外的に活用が考えられるものとしましては、第4号に規定する災害復旧等のために要する経費の財源として起債を活用することなどが考えられるところでございます。


○日野委員 ありがとうございます。


 次に、平成28年度予算で繰り入れるとされている基金について伺います。


 基金活用の考え方では、財政調整基金は、「毎年度の一般財源の歳入が基準となる一般財源規模に満たない場合は、その不足分を財政調整基金から繰り入れます」とあります。
そして、減債基金については、「起債の償還のための財源は、計画的に減災基金に積み立てます」とあります。
特定目的基金については、「歳出(事業)に連動させ、特定目的基金の計画的な積立、繰入を行い、区民生活に必要な財源を縮小させることなく事業を実施します。
施設の建設や建て替え、大規模な維持補修、道路・公園の維持は各計画に基づいて、特定目的基金を活用します。
特定目的基金の積立財源は、予算で計画的に一般財源を使うほか、土地の売却による収入及び毎年度の剰余金で行います」と示されています。


 財政調整基金の施設改修分と、特定目的基金である社会福祉施設整備基金、義務教育施設整備基金、区営住宅整備基金について、それぞれの活用の目的を教えてください。


○黒田政策室副参事(予算担当) まず、財政調整基金の施設改修分ということになりますが、本来、財政調整基金は、委員御指摘のように、経済事情の変動等により財源が著しく不足する場合など、年度間の財源の調整を図り、中野区の財政の健全な運営とするために基金を積み立てることを目標としております。
こういった目的に加えまして、毎年度、施設の老朽化対策や長期保全の財源としても積み立てており、区有施設の大規模改修や改築等についても活用をしているところでございます。
 また、社会福祉施設整備基金でございますが、区の社会福祉施設の整備に必要とする財源を確保するための基金となっております。
 義務教育施設整備基金ですが、区の義務教育施設の整備に必要とする財源を確保するための基金となっております。
 区営住宅の整備基金は、区営住宅の整備に必要とする財源を確保するための基金というふうになっております。


○日野委員 もう一つ伺いますが、ここで言う整備というのは、建設と保全の両方を含んでいるものなのでしょうか。


○黒田政策室副参事(予算担当) 建設と保全、両方を含み、施設の建設や建てかえ、大規模な維持補修などの投資的な事業に活用することとしているところでございます。


○日野委員 財政運営の考え方、60ページ、61ページに、起債、基金を活用する事業一覧として、平成32年度までの5年間の計画が示されています。
予算説明書40ページには、平成28年度の基金繰入金が示されていますが、起債、基金を活用する事業一覧の平成28年度に示されている部分で、基金繰入とされている事業にそれぞれどの基金が繰り入れられるのか、一つひとつ教えてください。


○黒田政策室副参事(予算担当) 起債、基金を活用する事業の一覧のうち、中野駅地区、また中野三丁目地区土地区画整理事業、中野四季の森公園拡張整備の三つの事業につきましては、まちづくり基金から繰り入れております。
 第六中学校跡地周辺道路整備工事、道路舗装改良補修工事、橋梁長寿命化修繕工事の三つの事業につきましては、道路・公園整備基金から繰り入れを行っております。
 また、区民活動センター等整備、文化・スポーツ施設改修、軽井沢少年自然の家、清掃事務所車庫整備、施設保全の五つの事業につきましては、財政調整基金から繰り入れを行い、学校再編、学校施設の計画改修の二つの事業につきましては、義務教育施設整備基金からの繰り入れを行っております。