平成27年 第2回 定例会 中野区の子どもの読書推進について

読書通帳の導入について

中野区には、中央図書館と地域の図書館合わせて97万冊以上の図書が所蔵されています。利用者数も年間で延べ60万人ほどになります。


平成25年4月には指定管理者による業務が開始され、図書館サービスの向上や運営業務の効率化が行われてきました。


こうした区の施策、指定管理者による努力もあり、読書の環境はよくなってきていると思いますが、さらに図書館利用者をふやすための工夫が必要ではないでしょうか?
今、幾つかの自治体でも読書率向上に向けた施策が行われています。


例えば、埼玉県の鴻巣市では、読書通帳という、借りた本の履歴が残る通帳を図書館で導入したところ、この通帳をきっかけに児童の本を借りる割合がふえ、さらには大人や御年配の利用者もふえ、結果として、全体の来館者数がふえたとのことです。


また、子どもたちが楽しんで読書をする習慣を身につけることで学習能力の底上げにもつながると思います。


区としても、さらに子どもに読書の習慣が自然とつくように読書通帳の導入を検討してはいかがでしょうか?

 

小さいお子さん連れ利用の促進について


中央図書館や地域図書館では、おはなしかい、工作、企画展示など、小さいお子さんが楽しめる企画も開催されており、子ども向けのイベントは充実した内容になっていると感じました。


ここで別の角度へ視点を向けると、子どもたちにとって魅力的な図書館である一方で、小さいお子さんを連れたお母さんや保護者の方が御自分の本を探したい場合に、他の利用者の方もいるため、お子さん連れのままでは大人向けの本のエリアにはなかなか歩きづらいとの声もあります。


例えば、1週間のうちのどこかの曜日、どこかの時間帯は、図書館全館で小さいお子さんをお連れのお母さん、お父さんがさらに図書館を使いやすく利用できるよう、赤ちゃん連れオーケータイムという時間帯をつくってはいかがでしょうか?


この時間帯には、例えば、館内に周知するとともに、BGMを流して、赤ちゃんや小さいお子さんを連れていても気にせず図書館を利用できるよう工夫をしてはいかがでしょうか?

 

質問の回答

田辺裕子教育長

読書通帳の導入について

中央図書館では、夏休みに図書館探検隊の事業を実施しております。
昨年からこの一環として、読んだ本のタイトル、作者名、貸出日、感想を記入できる、図書館探検隊ノートを配付しておりまして、こうした取り組みを拡充してまいりたい、このように考えております。

赤ちゃん連れ利用の促進について

図書館では、乳幼児親子を対象としたおはなしかい、絵本講座など、子どもの年齢にふさわしい事業を開催するなど、乳幼児親子の利用を促す取り組みを行ってございます。
今後も乳幼児親子がいつでも気兼ねなく図書館を利用できるよう、周知啓発を図ってまいりたいと考えています。
赤ちゃん連れの御両親が一般の図書の書架も御利用できるような配慮も工夫していきたいというふうに思っております。